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【令和34月更新】相続税申告を
押印不要で提出する方法

令和3年度の税制改正により、多くの税務関係書類は押印不要となりました。

相続税申告を押印不要で提出する方法について、最新の情報をもとに、相続税専門の税理士が解説いたします。

なお、令和1101日より、相続税申告は電子申告(e-Tax)でも提出が可能となりましたが、こちらのページでは書面提出を前提とした解説になりますので、ご了承くださいませ。

【令和34月更新】相続税申告を
押印不要で提出する方法

相続税申告の押印不要の取扱い

税務署に提出する申告書等には、従来、押印欄がございましたが、順次、押印欄がない書式に差し替えられています。

書式の年度が合っていれば、押印欄がある旧書式を使用しても問題はなく、旧書式に押印欄があっても、押印を省略することができます。

国税庁のホームページでも押印の有無によって、効力に影響が生じるものではないことは明記されていますが、任意で押印することも可能です。

また、押印不要の取扱いは、税務署に申告書等を提出する日が基準になりますので、贈与税の申告などで過去の年について申告する場合でも、押印不要で提出は可能です。

税務署に提出する申告書等の書式の多くは押印不要ですが、相続税申告の場合、小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減の適用を受けるときに、遺産分割協議書を添付する場合は、遺産分割協議書には、相続人全員の実印の押印が必要です。

また、延納や物納で不動産を担保として提供する場合は、担保提供関係書類として、抵当権設定登記承諾書等を作成しますが、税務署の書式であっても、法務局の手続きで使用する書類のため、押印を省略できませんので、注意が必要です。

相続税申告書の書式について

相続税申告書・第1表は、令和3年分の書式より、財産を取得した人の欄の右側に『参考として記載している場合』の欄がございます。

相続税申告書の参考として記載している場合の欄の画像

『参考として記載している場合』の欄は相続税申告書を相続人等が別々に作成して提出するときに使用することがございますが、一つの申告書で相続により財産を取得した人全員が申告する場合は使用しません。

相続税申告は相続により財産を取得した人(相続人等)が共同して、一つの申告書を作成するケースが多いですが、遺産分割で揉めているケースなどでは、相続人が別々に申告書を作成して、税務署に提出することがございます。

この場合、財産を取得した人(相続人等)のうち、この申告書で誰が申告するのか明らかにする必要がございますので、申告書に財産の取得者を全員記載している場合には、この申告書で申告する意思がない人については、『参考として記載している場合』の欄を〇にします。

『参考として記載している場合』の欄がない書式の相続税申告書を使用している場合は、その人の欄全体(氏名欄だけでなく、下部の申告納税額の欄まで)を大きく斜線抹消する方法でも差し支えございません。

あるいは、別々に相続税申告書を提出する場合は、被相続人の欄の隣に、その申告書で提出する人を記載し、その申告書で提出しない人については何も記載しない方法でも、提出は可能です。

別々に相続税申告書を提出する場合の表示方法

国税庁『複数の相続人等がいる場合の相続税の申告書の作成方法』のリーフレットより

税理士法での取扱い

税理士法では第33条に署名の義務について、次の記載がございます。

(読みやすくするため、一部省略しています。)

(署名の義務)

第三十三条 税理士又は税理士法人が税務代理をする場合において、租税に関する申告書等を作成して税務官公署に提出するときは、当該税務代理に係る税理士は、当該申告書等に署名しなければならない。

この場合において、当該申告書等が租税の課税標準等に関する申告書又は租税に関する法令の規定による還付金の還付の請求に関する書類であるときは、当該申告書等には、併せて本人が署名しなければならない。

2 税理士又は税理士法人が税務書類の作成をしたときは、当該税務書類の作成に係る税理士は、当該書類に署名しなければならない。

3 税理士は、前二項の規定により署名するときは、税理士である旨その他財務省令で定める事項を付記しなければならない。

4 第一項又は第二項の規定による署名の有無は、当該書類の効力に影響を及ぼすものと解してはならない。

税理士も押印不要になりましたが、税務代理により申告書等を作成したときは署名が必要です。

また、税額を計算している申告書であれば、税理士だけでなく、納税者本人(相続税申告の場合は財産を取得した人)の署名も必要になります。

署名がなくても申告書等の効力に影響は及ぼすものと解してはならない旨の記載はございますが、申告する意思を明らかにするためにも署名は必要であると弊所では考えております。